小豆のお粥を食べて邪気を払う。1月15日は何の日?【年末から年始のマナー】
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お正月にいただくお粥といえば「七草粥」がよく知られていますが、1月15日の小正月(こしょうがつ)に食べる行事食「小豆粥」というものもあります。あまりなじみのない小正月や小豆粥とはどういうものなのか、「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に聞いてみました。
年の初めのおめでたい満月を祝う小正月
小正月とは、1月1日を中心とした正月行事「大正月(おおしょうがつ)」に対して、1月15日に行われる行事のことを指します。
かつての日本は暦の基準を「月」にしていたため、「満月から次の満月まで」が一カ月でした。
さらに、昔の人にとって、満月はおめでたいもの。
このため、1年の最初の満月にあたる旧暦の1月15日を「1年の始まり」、つまりお正月として、お祝いしていたのです。
元日が1月1日に変わった今も、その風習は残っています。
また、古来中国では、疫病神を祓うため、冬至に小豆粥を食べるという風習がありました。
日本でも小正月に、小豆を加えて炊いた「小豆粥」を食べる風習があります。