眠らない街・歌舞伎町の片隅に、朝5時からひっそりと営業を始める小さな定食屋「あさげ」。店を切り盛りするのは若い姉妹のアリスとうらら。提供されるのは、ほかほかのおにぎりと日替りの味噌汁というシンプルながら心温まるメニューだけ。
この個性的な店には、ホストの聖夜、キャバ嬢のエレナなど、夜の街で生きる“ワケアリ”な人々が毎朝ふらりと立ち寄ります。それぞれが抱える事情を胸に、極上の朝ごはんと癒しを求めて訪れる彼ら。そんな夜の街の住人たちが織りなす、心に響く人間ドラマをそっとのぞいてみませんか?
※本記事は佐倉イサミ著の書籍『29時の朝ごはん〜味噌汁屋あさげ〜』から一部抜粋・編集しました。