レタスクラブ

いつも人の視線を感じる (C)きむらかずよ/KADOKAWA


「息子さんが事故に遭われまして」


どこにでもあるような家族の風景が、警察からの一本の電話によって一瞬にしてもろく崩れ去ることに…。


高校3年の夏、1つ下の弟がバイクの事故で亡くなったというきむらかずよさん。職人気質の父、肝の据わった母、思春期をこじらせた姉、ヤンチャだけれど誰からも好かれた弟。ケンカは絶えないながらも、ありふれた4人家族の日常を悲劇が突然襲います。


変わっていく周囲の人々やあらぬ噂に苦しみ、遺された家族の歯車も狂い出して…。


今ある日常は当たり前ではない、ということに気付かされる家族の崩壊と再生の物語。辛い体験を生々しく描いたエピソードに胸が締め付けられます。


※本記事はきむらかずよ著の書籍『16歳で帰らなくなった弟』から一部抜粋・編集しました。


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