「もっと自分の意見を言っていいんだよ」担任の言葉が虚しい。娘に無関心な父を前にして/母親に捨てられて残された子どもの話(5)
2024年5月5日
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ゆきは物心ついたときから父親と祖母との3人暮らし。母親はおらず、顔も名前も知りません。
ゆきの父親である貴利は、多忙を理由に一人娘に関わろうとせず、家事や育児はすべて祖母に丸投げ。祖母も常にピリピリした態度で、ゆきと手をつなぐことすらしません。冷徹な父親と祖母の手前、「うちにはなぜ母親がいないの?」と聞くことすらできずにいたゆき。言いたいことも言えず、息をひそめるように家で過ごしていました。
そんなゆきが中学生になったある日、祖母から母に関する衝撃の事実を知らされます…。
親の愛情、家庭のぬくもりを知らずに育ったゆき。彼女の子ども時代の葛藤と成長を描いたコミックエッセイ『母親に捨てられて残された子どもの話』をお送りします。
※本記事は菊屋きく子著の書籍『母親に捨てられて残された子どもの話』から一部抜粋・編集しました。
著=菊屋きく子/『母親に捨てられて残された子どもの話』
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