「変な脚」友だちの何気ない言葉で摂食障害に…。女子高生の闘病記『精神科病棟の青春』に、著者が込めた想いとは?
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身近な人にも理解されないことが多い、心の病。自分にはまったく関係のないことだと思っていませんか?日常のささいなきっかけで自らが当事者になったり、実は大切な人が苦しんでいたり…意外と身近に存在しているのです。
『精神科病棟の青春 あるいは高校時代の特別な1年間について』は、摂食障害で体調を崩して精神科病棟に入院した高校生の物語。本作の主人公も、どこにでもいる普通の女子高生でした。摂食障害に陥ってしまったきっかけはなんだったのでしょうか…。
作品を描いたのは、話題のコミックエッセイ『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』の著者であるもつおさん。精神科病棟での入院生活をリアルに描いた本作は、自身の経験をベースにしたセミフィクションです。本作を通して、もつおさんが読者に伝えたいこととは?
摂食障害に陥った女子高生の入院生活を描く
「変な脚」
友だちが何気なく放ったひと言をきっかけに、摂食障害に陥った高校2年生のミモリ。体重は33kgにまで減り、体調を崩して入院したのは、大きな総合病院の精神科病棟でした。