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里親のもとで愛情深く育てられた少女は、実の母親に引き取られ地獄のような日々に転落。今振り返る里親への思い

  • 「里親制度」をご存知でしょうか。


    こども家庭庁のサイトによると、日本では現在、なんらかの理由があって実の親と暮らすことのできない子どもが約4万2千人いるということです。「里親制度」は、さまざまな事情があって家族と離れて暮らす子どもを、一時的に家庭に迎え入れて養育する制度のことです。


    米田幸代(まいたさちよ)さんも、生まれた直後から里親に育てられた里子のひとり。現在はご自身の経験をもとに、里親制度の講演活動に取り組んでいます。幸代さんは里親からの愛情をうけて育った後、実の母親といっしょに暮らし始めましたが、それは憧れていたものとはかけ離れた生活だったそうです。


    「このままでは私の人生はお母さんに食べられてしまう」


    そう感じたという幸代さんの実体験をもとに、漫画家のいよかんさんが描いたコミックエッセイ『私の人生を食べる母』がいま注目を集めています。


    『私の人生を食べる母』あらすじ


     『私の人生を食べる母』より (C)米田幸代、いよかん/KADOKAWA


    産まれてすぐ、祖父母ほど年の離れた夫婦に里子として引き取られた少女・サチヨ。夫婦は深い愛情をもって育ててくれたけれど、家族のなかで自分ひとりだけ苗字が違うこともあり、彼女はずっと疎外感を抱えていました。

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