自分を「つまらない人間」だと思っていたけれど。ふと思い出したかつての夢/夫ですが会社辞めました
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ある日突然、会社に行けなくなって休職してしまった夫・川田俊。夫のかわりに働いて家計を支える妻・沙月。出口の見えない状況をなんとかしたいと思った妻の沙月は、休日に立ち寄った海で引っ越しを夫に提案します。都心から少し離れた自然豊かな葉山の町で、『主夫』になった夫と、『大黒柱』を担う妻の生活が始まりました……。
神奈川県葉山町在住の漫画家・とげとげ。さんが、ご自身の体験や周囲の方々への取材をもとに、現代を生きる夫婦や家族の在り方を丁寧に描く『夫ですが会社辞めました』。今回は俊のエピソードをお届けします。
妻の沙月は韓国ドラマに夢中で寝不足、パパ友の岡田パパは料理することが大好き。周囲の人々が好きなことに夢中になっているのを見て、俊は「自分は好きなこともやりたいこともない」と引け目を感じていました。息子には何かに夢中になって欲しいと思うものの、自分に似ている気がして心配になっていました…。
会社を休職して以来、家事と育児に追われてしばらく趣味の世界からは離れていた俊。久しぶりに好きだった読書を思い出し、思わず寝不足になるほど夢中になって読み進めてしまいます。忙しい日々の中、ほんの少しだけでも「自分のためだけに使う時間」があると、なんだか心が軽くなる気がしますよね。
著=とげとげ。
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