ひとり暮らし歴10年の独身サラリーマン・鳴海 聡は、事故で母親を亡くした従妹姉妹・えりかと小梅と一緒に暮らし始めることに。母親の死後、ずっとデリバリーで食事を済ませていたことを知った鳴海は、従妹たちの亡き母親から教わった家庭料理を振る舞うことにします。鳴海の手料理に、姉妹は懐かしい母の味を思い出して……。
一緒に食卓を囲むうちに、ぎこちなかった3人の関係にも少しずつ変化が訪れます。料理が絆を深める、心温まる家族の物語をお楽しみください。
※本記事は兎月あい著の書籍『さんしょく弁当3』から一部抜粋・編集しました。
著=兎月あい/『さんしょく弁当3』