物価高、住宅ローン、医療費、年金、親の相続…、わたしたちの暮らしと切り離せないお金の悩み。損をせず、少しでもおトクに乗り切りたいものです。
でもお金の制度って、複雑すぎて「ぜんっぜんわからん!」と嘆いていませんか。おトクな制度や支援があっても、何がどうおトクで、何が自分に関係するかすらわからない…。
そんな悩めるわたしたちのために、知っているだけでトクする、暮らしに直結したお金の知識をファイナンシャルプランナーの塚越先生が解説してくれました!
※本記事は塚越菜々子著の書籍『ファイナンシャルプランナーのお金の知識「暮らしでトクする部分だけ」まとめました』から一部抜粋・編集しました。
住宅ローンの繰上げ返済・借り換えって何?
■繰上げ返済は早いほど効果あり
毎月の返済とは別に、まとまった資金を返済に充てることを「繰上げ返済」と言います。
たとえば、4000万円を固定金利1.8%で借りて35年返済だった場合、返済開始から5年後に300万円まとめて返済するような方法です。この場合、返済期間を短縮する「期間短縮型」を選択すると毎月のローン返済額は変わりませんが、最終的な返済期間が約3年短くなります。「返済額軽減型」を選択した場合、当初の予定通りの返済期間のままですが、毎月の返済額が約1万円軽減されます。