コミックエッセイ『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』は、「港区女子」として光と影の道を歩んだ主人公・美春の物語。若さを失うことへの焦りと自分の市場価値の変化を描いたセミフィクションです。
田舎町で生まれ育ち、都会のきらめきに憧れて上京した素朴な美春が抱いた「もっとお金がほしい」「キレイになりたい」という思い。自らの若さと美しさを武器にお金を稼ぐことを覚えた彼女は、一体どこへと向かっていくのでしょうか。
この衝撃作を手がけた漫画家・うみの韻花さんは、昨年発表した『14歳で整形した私』では自身の整形についても赤裸々に描いています。若さと美しさが持つ市場価値や意味について、真摯に向き合ってきたうみのさんは、「港区女子」を描く上で何にこだわったのでしょうか。作品についてお話を伺いました。
『人生もっとうまくやれたのに 港区女子の絶望と幸せ』あらすじ
主人公・美春が生まれ育ったのは広島の小さな田舎町。彼女は母と祖母との3人暮らしで、小・中・高校と周りは顔見知りばかりの環境で育ちました。
このままずっと平凡な毎日が続く、そう思っていた美春を変えたのは、ふと目にしたネットの記事でした。