「放置子」という言葉をご存知ですか?
近年SNSなどでしばしば話題になるこの言葉。夜遅い時間までひとりで外にいたり、約束をしていないのに遊びに来たり、人の家に入りびたっては冷蔵庫を勝手に開けたり、優しくしてくれた人に執着したり……といった行動を見せることから、トラブルに悩む人々がSNSで情報交換をすることが増えてきました。
現役心理カウンセラーとしても活躍する漫画家・白目みさえさんが、この問題に挑んだコミック作品『放置子の面倒を見るのは誰ですか?』を今年5月に発表。娘と同じクラスの女の子の問題行動に振り回される母親が、対応に困り思い悩む姿が共感を呼んでいます。
この作品のストーリーをご紹介して、著者の白目さんにお話を伺っていきます。
『放置子の面倒を見るのは誰ですか?』あらすじ
主人公の岡村しずかは、小学校入学を控えた新一年生の娘・莉華の母親です。入学説明会で出会った「りっちゃん」という女の子が、集団登校で同じグループであること、保護者の同伴なしでひとりで説明会に来ていたこと、母親がいなくて父親と祖母との暮らしであることを知ります。