結婚を間近に控えた奈月は、幼い頃に父親から激しく叱責され続けたトラウマに悩まされていました。父親のことを思い出すだけで婚約者の陽多にさえ、きつくあたってしまう日々。絶縁した今もなお自分を苦しめる父親への恨みを募らせるのでした。
一方、父親である鳥羽は、娘に「毒親」と罵られたことで、自分が正しいと信じてやっていたことがDVだったことに初めて気がつきます。
何年たっても消えない被害者の傷と、心を入れ替えた後も残る加害者の後悔。2人の親子はどう進んでいくのでしょうか。
※この記事ではモラハラ行為について具体的な描写があります。フラッシュバック等症状のある方はご留意下さい。
※本記事は龍たまこ、中川瑛著の書籍『99%離婚 離婚した毒父は変われるか』から一部抜粋・編集しました。