35歳の早瀬つむぎは、夫と息子の3人暮らし。家事と育児に徹する日々で、夫から返ってくるのは「母親ならやって当然」という言葉ばかり。「誰の金で生活している」「効率が悪いだけだ」と突き放されるうちに、つむぎはいつしか、自分の気持ちを口にすることすら諦めていました。
そんな彼女の前に、ある日、不思議な少年・焔(ほむら)が現れます。「僕は、人の心に灯る火の力を吸って生きている」そう語る焔は、つむぎ自身も気づかないふりをしていた、胸の奥の“思い”の存在を見抜きます。
「普通はこうするもの」「母親ならこうあるべき」――。周囲の“常識”に縛られ、自分の本当の気持ちに蓋をしてしまう人へ。自分らしく生きるための一歩をそっと後押ししてくれる『君の心に火がついて』をお送りします。